怒られるかもって肩をすくめたとき、あたしは目を丸くした。 あ、あれ……? 涙で滲んでいる海星君の顔が辛そうに歪んでいる。 「いつもバカみたいに元気なお前が弱ってると、調子狂う」 「あはは……ごめんね、それだけが取り柄」 笑いながら答えると、海星君はあたしの手首を離した。 ベッドに寝るあたしと、ベッドサイドに座りあたしを見つめる海星君。 いつもより真剣な表情の海星君に目が離せない。