「な、何すんだ!!今、俺の手を振り払っただろう!!」 驚いて顔を上げると、海星君があたしとお客さんの間に割って入った。 「あぁ、すいません。わざとじゃないっすよ」 口調は柔らかいのに目が笑っていない。 「テメェ、客に向かって何だその態度は!!」 海星君のその態度にお客さんが目を吊り上げて怒りをあらわにする。 だけど、そんなお客さんを相手に海星君は全く動じない。