「どうした?具合でも悪いか?」 「あっ……、ううん。何でもない。ちょっとぼーっとしちゃって」 スッとあたしの隣に立つと、海星君はディスプレイされている服をたたみながら問いかけた。 「つーか、ここはやっとく。お前はスタッフルームの片づけでもしてろ」 すると、海星君はあたしの手にあった服をスッと手に取った。 「でも……」 「いいから早く行け」 「分かった。ありがとう」 あたしは海星君にお礼を言ってスタッフルームに向かった。