「ねぇ、二人ってベストカップル賞に選ばれて付き合うようになったわけじゃない?そもそも、それがキッカケで本当にうまくいくの~?ていうか、むしろ本当に付き合ってるの?」 「……うーーん……。難しい質問だなぁ……」 むしろ本当に付き合ってるの……?かぁ。 あたしと海星君は……付き合っているんだろうか? それとも、付き合っていないんだろうか……? うーん、どうなんだろう。 何て答えたらいいのか分からずに首を傾げた時、廊下から「キャー」という悲鳴にも似た歓声が耳に届いた。