さっきまではレオ君がいたからにぎやかだったスタッフルームがシーンっと静まり返る。
小さな部屋の中にはあたしと海星君の二人っきり。
その状況に心臓がトクンっと震える。
「ごめんね、海星君。あたし、何かすごい迷惑かけちゃってるよね」
「別に迷惑なんてかけられてねぇよ。つーか、そもそもここへお前を無理矢理連れてきたのレオだろ?」
「でも、このお店の中に入るって決めたのはあたしだから」
「お前、なんでそんなにバカ正直なんだよ」
「へへっ……。昔から嘘は苦手なんだよね」
苦笑いを浮かべながら答えると、海星君はそっとあたしに手を伸ばした。



