「海星君の接客姿……?」


頭の中に浮かび上がるその姿に胸がキュンっと高鳴る。


うわっ。いいかも。すっごいいいかも!!


「おい、レオ。余計なこと言うんじゃねぇよ。姫子、お前は邪魔になるから帰れ……――」


「……――見たい!!すっごく見たい!!」


「お前な……――」


「じゃあ、決まり~!!とりあえず、中入ろう!!」


「うんっ!!」


納得のいかない表情を浮かべる海星君を無視して、レオ君に案内され、あたしは店の中に足を踏み入れた。