「レオ君、大丈夫?もし痛いなら、病院に……――」 うつむくレオ君の顔を覗き込んだ瞬間、レオ君の口元に薄らと笑みが浮かんだ。 え……? なんで笑ってるの? 「やっぱダメだぁぁ……――姫ちゃーーん、介抱して~?」 「えっ!?」 すると、レオ君はニッと意地悪な笑みを浮かべて両手を広げてあたしに迫ってきた。 「……――お前、さっきから何してんだよ。バイト遅れるだろーが」 だけど、レオ君よりも海星君の方が上手(うわて)だった。 海星君はレオ君のYシャツの襟元を右手で掴んで、グッとひねり上げた。