「卒業するって、何で?一条君と昨日、何かあった?」 「えっ、それは……秘密」 昨日の海星君との甘いキスを思いだして、唇をきゅっと噛んで緩みそうになる表情を誤魔化す。 「何かあったんだ?姫子ってすぐに思ったことが顔に出るもんね」 「ふふっ、あのね……――実は……――」 伊織君になら話してもいいかもしれない。 昨日の出来事を……――。 だけど、何故か伊織君の顔がみるみる冷たくなっていった。