身体を引き寄せられ、 彼の服をぎゅっと握った。 目を閉じると、 タクトの顔が近づいてくる気配がした。 ……ど、どうしよう。 やっぱりこういうのって、 本当に好きな人としたほうがいいんじゃないのかな。 でも、あの時は手を握るのもいやだったのに、 何で今の私はそこまで嫌ではないんだろ。 けど、さすがに突然キスなんて……! どうしよう、どうしよう、どうしよう――!