夏休みが終わり、 季節はもうすぐ秋だ。 暦は九月の半ば。 私は病室のベッドに、持ってきた花束を置く。 主の誰もいなくなった、 もう使われることのない真っ白なシーツ。 「う……」 見ていると、思わず涙がこぼれてきて。 「うわああああああああん!」