鞄を開けると、 まだ提出していない部の設立届が入っていた。 ――部員が足りない。 私はざらついた紙を握る指に ぎゅっと力を込めた。 目を閉じるといつだって、 あの日見た美しい夜空を 心に思い浮かべることが出来た。 私は、これからも。 拓斗と一緒に、 星を見たいよ。