「ただいま」


どんよりした気持ちで、
玄関の扉を開ける。


「おかえりー」


キッチンの前を通りかかると、
お母さんが夜ゴハンを作っていた。

肉を焼くいい匂いが私の所まで流れてくる。


「今日はハンバーグよ」

「ほんと? やったぁ」