今まで私は自分のことにばかり精一杯で、 周りのことがちっとも見えていなかった。 もっと冷静になれば、 私のことを考えてくれる人が 近くにいたって、分かったはずなのに。 志乃は元気な声ではきはきと言い切った。 「今度死にたくなったら、 私に言ってよ! おもいっっっきり引っ叩いてやるから!」 心から志乃に感謝して、 素直に笑顔で答えることが出来た。 「志乃、ありがとう」