そう言うと、 タクトは心配そうな顔で何か考えこんでいた。 一応近くを見てくれたけど、 特に人の気配はなかった。 「心配だからしばらくここで会うのをやめようか」 とも言われたけど、 私は全力でそれを拒否した。 私は制服を脱ぎ捨て、 普段着に着替えながらタクトのことを考える。 嫌だよ。 せっかく好きだって分かったのに、 会えなくなるなんて。