それに見た目より背中は広くて、 もたれ心地がいい。 やっぱり男の子なんだなぁ、と 妙な所で感心してしまう。 このまま、ほんとに 眠っちゃうかも……。 「……っ!」 突然タクトが立ち上がり、 私をべりっと引き剥がす。 「あ」 「いや、無理! やめよう、もう、マジで!」 タクトの反応があまりにも真剣だったので、 私は少し落ち込んでしまう。 「……嫌だった?」