どきどきしながら彼を見上げる、 と。 タクトの顔が途端に笑顔になり、 小さく吹き出す。 「なっ!」 「ははは」 「ちょ、ちょっと!」 タクトはなぜか、ケラケラ笑っていた。 私は途端に腹がたってきた。 わ、笑ってる! 何なのこいつ!? こっちがどれだけ覚悟したと思ってんの!? 私は身体を起こし、 タクトの胸をぺちぺち叩いた。 「何で笑ってんのよ!?」