「そうかな?」 「うん、すげー申し訳ないと思った。 クラスに戻った時の、落胆してんのが あからさまに伝わってくる空気が辛くてさ。 でもみんな気ぃ使って、責めたりしないし」 私は軽く笑って、 タクトの手をそっと握ってみる。 「いいじゃん、二番目でも」 「……そうか?」 私は笑顔で頷いた。 「私、忘れないから」 「え?」 「タクトがリレーで二番目だったの、 私がずっと覚えててあげる」