「そ。 642光年くらい遠くにあって、 そのくらい遠くにあると、 地球に光が届くのに時間がかかるだろ? だから、今はもう実在しないかもしれないらしいぜ」 「へぇ……」 見えているのに、 もう存在しないかもしれない星。 それは少し不思議で、 少し悲しい話だった。