「裏山だったら、下手したら そこらのマンションの方がよく星見えるんじゃない?」 そう言うと、タクトはにやりと笑った。 「まぁいいじゃん。 こういうのは気分が大事なんだよ。 結果じゃなく、その過程が大事だって」 「ふーん?」 まぁどこでもいいけど。 私とタクトは話しながら草が生い茂る坂道をのぼる。 小さな山だったので、 頂点まであっというまに来ることが出来た。 私とタクトは遠足で使うような シートを下に広げ、 そこに二人で座った。 「よし、ここらへんでいいかな」