その時、 「志乃ー」、と誰かが呼ぶ声が聞こえてきた。 「あ、ごめんちょっと待って」 呼びかけた人に言ったのだろう。 少し離れた所から志乃の声が聞こえた。 すぅっ、と身体の力が抜けた気がした。 「今、どこかに出かけてる最中?」 そう質問すると、 志乃は軽く笑った。