あー、いい匂い。 起きたばっかりなのにお腹すいちゃった。 「……あのね」 「ん?」 振り返ると、 お母さんはすごく真剣な表情だった。 「ねぇ、瑞希」 思わずどきっとする。 「どうしたの?」 言いづらそうに、どう切り出そうか迷っているみたいだ。 「学校はどう?」 どくん、と鼓動がはやくなる。