喋ろうとした瞬間、 一気に涙があふれてきた。 唐揚げを食べようとしていたタクトは ぎょっとして箸を落とした。 「うわっ、どうしたよ!?」 「……っ!」 タクトが私に近づいて、 手を引いて隣に座ってくれる。 「ほら、落ち着いて」