私はお昼を過ぎてから、 のろのろマンションに向かった。 もう梓はさすがにいないだろうけど、 歩く道を一歩一歩確認して 警戒しながら歩いた。 油断してると、 ふっと突然梓が飛び出して来るみたいで。 そんな幻覚を振り払って、 何とか屋上までたどり着いた。