声をくれた君に



次の日から、私は完全に佐野くんと関わることをやめた。

ときどき佐野くんの視線を感じたりするけど、もう私に話しかけたりしない。

小田さんも私が佐野くんに守られなくなったことを知って

再び机を隠したり、授業中に嘘をついたり、頭の上でお弁当をひっくり返したり…

(せっかく佐野くんが頑張ってくれたのに、全部水の泡だ…)

それでもいい。

すべて佐野くんを守るためだから。

(でもそれって、佐野くんのせいで私がいじめられてるって言ってるみたい…

そういうことじゃないのに…)

でもただの言い訳にしか聞こえなくて

結局何のために佐野くんから離れたかわからなくなった。

(どうすればよかったの?

どうすればいいの…?)

そんな疑問にばかり悩まされた。