声をくれた君に



次の日、私はいつも通り学校に登校した。

(そういえば学校ではどうなってるんだろう…

入院したこと、みんなも知ってるのかな?

それともただ欠席したってことになってるのかな…)

いろいろ考えながら教室に入ると、とりあえず机はあった。

が、特に何か変わったようにも思えない。

いつも通りの冷たい視線。

席に辿り着くと佐野くんが振り返った。

「はよ」

いつも通りの無表情。

でも

(挨拶してくれたのはじめてだ…)

私は嬉しくなってニコッと笑って見せた。


ホームルーム後、私が佐野くんからもらったヘッドホンで音楽を聞こうとしていると

「おい、櫻田」

担任に呼ばれた。

私はとりあえず担任の元へと向かう。

「話がある」

私は頷いた。

内心ドキドキしていた。

この担任が何を言い出すのか。

とりあえず佐野くんが電話ですべて報告してくれたから、倉庫に閉じ込められたことは学校中の先生が知っているはず。

(それをこの担任がどう処理するか…)

「倉庫に閉じ込められて入院したそうだな」

私はその言葉に頷いた。

「でも…