声をくれた君に



メールを開くと

”うん”

(……え、それだけ?!)

スクロールも何もない。

たった2文字そう書いてあった。

(こ、これはどうすればいいの?

シンプルすぎる…

佐野くんらしいといえばらしいけど…)

私はぷっと吹き出した。

堪えられなかった。

(だって、おかしいよ。

送れって言っておきながら、お礼の返信が”うん”って…

どういたしましてとかあるでしょ!)

私は肩を震わせて声もなく笑った。

(たった2文字に笑わされるなんて、変なの)

私は深く考えることもなく、ただしばらくひとりで静かに笑い続けた。