声をくれた君に



「だいだいその髪色、なんとかならないのか?

短いスカートにルーズソックスまではいて…だらしない」

(今、その話関係ないでしょ…)

「いいか、学校っていうのは勉強する場所であって…」

今まで服装や髪形については特に何も言わなかった先生だ。

今このタイミングで、どうしてそんなこと言われなければならないのだろう。

私が問題を起こしたから?たまたま先生の機嫌が悪かったから?

どちらにしろ理不尽だ。

自分勝手すぎる。

「櫻田、わかったのか?わかったらちゃんと返事を…」

私は先生の話を途中に職員室を抜け出した。

「おい、話の途中だろ!」

こうして教師までも敵に回してしまう。

(最初からこうしていればよかったんだ。

そもそも先生は、私の味方だったわけじゃない)

勢いよく職員室のドアを閉め、教室へと戻った。


その日の放課後、再び先生に呼び出されることになったのだが、

そんなことさえどうでもよく思えるようになってしまった。

もういっそ負けを認めてしまえばいいのか

こんな意地を張って何の意味があるのか

そんなことまで考えてしまった。