声をくれた君に



「俺と結婚しろ

いや…」

悠梓くんは私の手を取り、指を絡ませた。

「結婚、してください

俺の一生をかけて、あんたを、

珠李を、世界一幸せにすることを約束する」

「悠梓…くん…」

「一緒に幸せになろう」

彼の言葉のすべてを理解して、私はボロボロと涙を流した。

「うん、うん…っ」

何度も何度も強く頷く。

「悠梓くんの、お嫁さんにしてください…

私も、悠梓くんのこと、世界で一番幸せにするから…」

「俺は、あんたが隣にいれば、もう何もいらない」

「そんなの、私だって…」

私は悠梓くんにぎゅっと抱きついた。

「珠李…好きだ、大好きだ

世界で一番愛してる…」

「私も、世界中の誰よりも

悠梓くんのこと、愛してる…」

悠梓くんは苦しいくらいに、私をぎゅっと抱きしめ返してくれた。