声をくれた君に



あっという間に私の家についてしまった。

「送ってくれてありがとう。

じゃあ、また明日…」

(なんだか別れるの寂しいな

もうちょっと一緒にいたいかも…なんて)

「ばか、顔に出てる」

彼は私の鼻をムギュッとつまんだ。

「寂しいのは俺も同じだ。

ほんとは…24時間離れたくない」

(24時間…)

悠梓くんも言ったあとに恥ずかしくなったのか、顔を真っ赤にした。

(わ、可愛い…)

「ま、まあ、そういうこと言ってるときりがないからな。

これで我慢してやる」

そう言うと、悠梓くんはチュッと小さくキスをした。

今日、2度目のキス。

悠梓くんとのキスは、甘酸っぱくて、胸の奥がぎゅっと狭くなる。

「明日、7時50分に家の前に出てろ。

じゃ、また明日」

悠梓くんはさっさと背中を向けて歩き出してしまった。

でも

(明日、迎えに来てくれるってこと…だよね?

それに)

”また明日”

(やっぱり、悠梓くんのまた明日は嬉しいや)

私は軽い足取りで家の中へと入った。