声をくれた君に


私、お母さんのこと大好きだよ!

私もお母さんに会えて嬉しかった。

いつも私に笑ってくれてありがとう。

最後まで頑張って病気と闘ってくれてありがとう。

ずっとずっと大好きだから…

お母さんがくれたこの声、ずっとずっと大事にするから…」

そう言って泣くことを我慢できなかった私を、

悠梓くんは後ろから優しく抱きしめてくれた。

「俺、こいつのこと守ります」

(悠梓くん…?)

「俺も、あなたに負けないくらい

珠李のこと、大好きです。

だから絶対守ります」

悠梓くんは私を抱きしめる力を強めた。

「珠李を産んでくれて、ありがとうございます…」

彼の最後の言葉は震えていた。

きっと泣いてたんだと思う。

(悠梓くんは誰かのために涙を流せるとっても優しい人なんだよ、お母さん…)

私たちはしばらくその場に佇んでいた。