【洋介、ありがとう!!
お勉強大丈夫なのね?
駅前通りのカフェで
待ってるから
来てもらっていい?】
【いぃよ!
蓮音に会いたくて
昨日勉強しまくって
今日迎えに行く
つもりでいたからよかったよ。
蓮音から会いたいなんて
言われると嬉しいな!】
【私も…。運転気をつけてね。】
【了解!】
蓮音は大きな鞄を肩にかけ
駅前通りに向かって
歩き出した。
(今朝は少し暖かだったから
マフラーしてこなかったけど
帰りは
洋介の車だからいいかな…。)
カフェに入り
カプチーノを注文して
通りが見える窓側の席についた。
カプチーノが運ばれ
口角の上がった形のいい唇を
ティーカップにあてた。
(いい香り…落ち着くなぁ。)
蓮音はぼんやりと
窓の外を眺めていた。

