「ちょっ!なにすんの?」 「じっとしてろ」 耳元に指が触れる。 髪をすくうと、なにかを付けられた。 「それ、取んなよ」 仕方ないので、鏡を取り出してみると、写ったのはバレッタだった。 シンプルだけど可愛めのリボンのバレッタ。 いつの間に買ったんだろう。 「ありがとう!」 「あぁ。大事にしろよ」 フイと顔を背けた。 素直じゃないとこが可愛いな。 鬼生徒会長の意外な一面見ちゃった。