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目を覚ますと、見覚えのない場所だった。
どこかのお屋敷みたいな雰囲気漂うところにいるみたい。
「杏子ちゃん、どこ!?」
まさか、杏子ちゃんに何かあったんじゃ!
『馬鹿じゃないの。まだ自分に何が起こったのか把握してないのかしら』
え、この声…杏子ちゃん。
『龍心様はわたしの物よ。取り返したかったら、私から奪ってみなさい。』
何がどうなってるの?
全く理解できてない。
「ここはどこなの!?」
『まあ、迷路ってところかしら?』
迷路…?
『辿りつけるといいわね、私に…』
それを最後に声は聞こえなくなった。

