「社長出勤ですか、神楽様」
「麻美さん、そういうのはよくないよ。」
教室に入った途端、始まる会話。
「社長〜、今日数学テストだったんですけど。」
「やった、サボれたってことじゃん!」
「ばーか、追試だよ」
「ちぇ。あ、麻美さあ杏子ちゃんって知ってる?」
「はあ?あんた自分のクラスメイトの名前も忘れたの?寝過ぎて頭おかしくなったんじゃない?」
「そ、そこまで言わなくてもいいじゃん」
杏子ちゃん、同じクラスだったのか…
あたし全然気付かなかった。
てか、全く見覚えの無い顔なんだけどな…
うーん、不思議。
とうとうあたしの頭おかしくなったのか。

