帰り道、
「ほら!」
「いい、いいです!!」
あたしは必死だった。
数分前に遡る…
「ほんとに治ってるのか?」
武くんの言った一言に、
雲雀さんの眉間にシワが寄った。
「ほら、歩くの辛いんじゃねえか?俺おんぶしてってやるから!」
そう、これが始まり。
あたしは必死に断るけど、
武くんも全く譲らず…
両者一歩も引かないやりとりが続く。
「うわあっ!?」
動きがあったのは、武くん。
あたしを引っ張って、
お姫様だっこをした。
「待って、待って!恥ずかしいから降ろして!」
「暴れると落ちるから。俺の勝ちだな」
がははと大口を開けて笑う武くん。
こうなったらしかたないと思い、
そのまま大人しく抱っこされて家に帰った。

