右肩を押さえながら、 必死に走る。 「はははははっ」 パンっという破裂音がまたする。 「うぅ…」 今度は左足に急激な痛み。 もう走れない。 「はぁ……っう…」 「もっと、もっと恐怖を!」 パンっ、パンっ シュッと顔を掠める。 「ああっ…!」 もうどこが痛いのかさえわからない。 龍心くん、ごめんなさい。 あの時、言うこと聞いておけばこんなことにならなかったのに… お願い、 助けて……… あたしの目から涙が伝う。 そのとき、 真っ黒だった空間に光が射し込んだ気がした。