すると、体がすうっと軽くなる。



「もう動けるだろ?さあ、存分に抵抗してくれ。」




この人、おかしいんじゃないの?



走っても走っても、ドアが遠い。



なんで!?


「ここは結界の中。破ることは不可能だ」




うそでしょ…


「ほらほら、逃げなくていいのか?」



悔しい…


「はぁ、っこないで!」



「もう終わりか。人の恐怖の顔とは最高だな。」



男が人差し指をあたしに向ける。



「もっと怖がってくれ」



パンっと音がして、

「っあああっ!」


あたしの右肩から血が飛び散る。




このままじゃ、あたし死ぬ。



身体中が恐怖で震え出す。