屋上のフェンスに身体を預け、
ボーッと街並みを眺める。
「見つけたぞ、六魂の玉の持ち主」
はっと後ろを振り向くと、
真っ黒なマントの人が立っていた。
「誰?」
なんか、嫌な感じがする。
「六魂の玉を渡してもらおう」
「だから、そんなの知らないんだってば!しつこいなあ」
「往生際の悪い小娘め。素直に差し出せば命は助けてやるのにな」
「だーかーらー、そんな玉見たこともないし、知らないの!」
どいつもこいつもしつこいんだから!
「わ、分かった。あげる、あげるから!」
男が手を出す。
あたしはポケットに入っている、あるものを取り出して男の手へ置く。
「飴玉しか持ってないけど、許してね〜」
そう言って、素早く屋上から抜け出した。

