「じゃあね〜」



「ばいばーい!」




友達と別れ、田んぼ道を歩く。





今にも雨が降ってきそう……




そう思った時、


ポツリと雨があたる。




ほら、降ってきた!



田んぼ道だから、
当然雨宿りするところなんてない。



「濡れる〜!」



カバンを頭に乗せて、


帰りを急いだ。





「はあっ、はあっ、」



家まであと少し。



坂道をぐっと登っていく。






「きゃっ」



水を含んだ地面に足を取られる。



「いった……」



今日はあたしの誕生日なのに。



「最悪」