なんとか全力ダッシュで坂道を下って、

ギリギリで間に合った。




「はあ…疲れた……」




椅子に座り、机に突っ伏する。



あれ


何か忘れてる気がするけど…




「あああっ!」



2人、置いてきちゃった…




急いで昇降口に向かう。




「「「きゃああああっ!」」」




耳を塞ぎたくなるような甲高い声。



なにこれ?



声のする方には、



まさかとは思ってたけど、


やっぱりそのまさかなんだ。





案の定、虎太郎くんと龍心くん。



「おい、置いてくとはいい度胸だな?」



鋭い眼差しがあたしを捉える。



「いや〜、悪気があったわけじゃなくて…」



「っ、早く来い」



襟を掴まれ、引きずられるように連れていかれる。



「っ、虎太郎くん、頑張ってね〜」



引きずられながら、虎太郎くんにエールを送った。