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「なんで、巫女様が生贄に……」
「それが私の運命だもの。」
「だったら、俺も一緒に…!」
「だめ。あなたには、私がいなくなった後のことを託したいもの…」
「巫女様…」
「愛してました………」
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ハッと目が覚める。
今の夢は?
昨日、衝撃的な話を聞き過ぎたから
あんな夢を見たのね。
時計に目をやると、まだ5時だった。
あと2時間は寝れる。
あたしはまたゆっくりと目を閉じた。
「__っい!……おい!」
「……っなに!?」
急に身体を揺すられ、びっくりして飛び起きる。
「いつまで寝てんだよグズ。とっとと支度しろ」
「か、勝手に入ってこないでよ変態!」
「別にお前に興味なんかねーよ!俺まで遅刻するじゃねえか。」
そうだ
昨日のことをすっかり忘れていた。