そして入学式は終了し


今から新クラスでの顔合わせ自己紹介タイムである



とー私の席はーあそこかっ!


「よっとぉ…ふぅ」


「なっ!!?お前さっきの怪力おん」


ガタんっ


バシッ


「はっ?ちょ何!?」


唐突に席を立ち少年の腕をつかむ
そして向かうはひと気のない廊下



私は彼を最高に引っ張り壁側へ移動させるそして彼を両腕で挟んで壁に手を着く


「怪力女とか言わないでくれる」


「…へぇ言われちゃまずいんだ」


「ギクッ!!ちっ違うからな!!高校デビューしたくて髪の毛切ったり黒に染め直したりわざわざ地元から離れた高校を選んだ訳じゃないからなっ!!」


「そーなんだぁ」


「ああああああああああ!!!しまったつい…」


「ふーん、じゃーもしかして元ヤンかなんかだったりぃ?」


「っー!!!」


「びんごぉ」


少年は不敵に笑って見せる
そして次の瞬間


ゴチッ


「いっつー!!!」


「朝の回し蹴りのお返し。頭突きですんだんだから安いもんだろ?」


「…てか朝のは元をたどればアンタのせいじゃん」


私はオデこをさすりながら反論する


「そんな事言える立場?」


「うっ…」


「まぁ今回のは俺も多少悪いし黙っといてやるよっ。ただし、俺の言うことは絶対な☆」


「なっなんでアンタの言うことなんか」


「この人は元ヤンでーすて今から叫ぼうか?」


「すみません」


「よろしい。あと俺の名前はアンタじゃなくて東城雅臣(トウジョウマサオミ)だから!んじゃよろしくな。短パンちゃん」


「たっ短パンじゃなあああああい」


彼は私の叫びを無視して足速に教室へ戻る


私も遅れを取らないように後を追う


しかし雅臣とやらに絶対服従なんて私はやっていけるのだろうか