もう、あんな目にあいたくない…
そう思うと一気に震えだす身体。
龍「妃菜っ」
私が震えているのに気付くと
強く私を抱きしめた。
龍先輩は何も言えない私を抱きかかえ、
家から離れた。
きっと気づいたんだと思う、
私が家にいたくないことに。
近くの公園にくると、
私をそっとベンチにおろした。
龍「俺んち、くるか」
私はバッと顔をあげる。
いまだに震えの止まらない身体を
もう一度、龍先輩が抱きしめた。
ポン、ポン、心地のいいリズムで
私の背中を撫でる。
まるでそれは、"大丈夫"と言っているかのようだった。

