初恋は君

「おぉ~君かぁ転校生は。どうぞ前に来て自己紹介をしてくれ。」
「あ!は、はい」
まじかぁーみんなこっち見てるぅ(泣)
「えっと……父の仕事情今日からこの学校で一緒に過ごさせていただきます。渋谷花蓮です。宜しくお願いします。」
パチパチパチと拍手が起きた。
「じゃ花蓮は一番はじの席に座ってくれ。それでは解散」
みんなは私の周りに集まって一人一人自己紹介をしてくれた。しかし、隣の席の子はさっきのやつだった。そぅ。あいつだ。諒太。(怒)
しかし諒太の周りも騒がしかった。人と人の隙間から覗いてみるとそこにはギャル3人ヤンキー2人がいた。げっ!
なんで~(泣)でもすぐに1限のチャイムが鳴った。みんなは自分たちの席に急いで戻っていった。諒太の周りにいた奴らも席に戻った。1限の教科は私が最も得意とする英語だった。…?なんか視線を感じて横を向くと諒太がこっちを向いてニコニコしていた。
「な…何?」
「いゃ。花蓮?だっけ。なんか裏怖そ!(笑)」
「はぁ?な、何急に。」
「だって花蓮みんなの前だと無性に大人しくて愛想良く見えんだよねぇ」
そんなことをいいながら私の顔をのぞき込んだ。
「だったら?」
「その本性みんなにばらしたら一気に人気落ちそー。お前みんなに人気だもんなぁ。可愛いし……」
「え?」
私はなんとなく聞き返した。