死が二人を分かつとも


『学校の奴らーー全人類が敵になっても、俺だけはそよ香の味方で居続ける。そよ香がどこに行こうが、そいつらから逃げようが、俺はついていく。ついていって、そよ香の味方であり続ける』

「ーー、え」

幻覚と幻聴。でも、確かな安堵は、それが幻ではなく、思い出だと分からせる。

私の味方。
どこにいても、隣にいてくれるそんなーー


「こらぁ、いい加減にしたらどうっすか!諦めて、よそに行けー!」

残骸たちに憤慨するコウモリ。拉致があかないのは、未だに肉片の投擲が終わらないから。

時間が経つにつれ、よりひどくなっていくようだ。

下手な鉄砲も数あれば、今なお当たらないのは『運が良い』という事象のおかげでしかない。

「もう、や、だぁ……」

泣きじゃくる私を見つめるコウモリ。意を決したようにして、私の前で羽を動かす。


「手前は飛べます」

実行中のことをコウモリは改める。


「だけど、あいつらは飛べません。そうして、お嬢さんも」

コウモリが何をしたいのか、察せた。思わずダメと手を伸ばすも、ひらりとかわされる。

「ほら、こんな風に物を投げられても交わせます。なんで、ここは手前が囮になりますから、お嬢さんはその間にーーあびゃっ」

「コウモリっ」

言ったそばから、白い骨が命中した。

右の翼に命中。落ちる寸でで、手の平で掬うようにキャッチする。

「だ、大丈夫!?」

「す、すみません、い、今のはなかったことにして下さい。かっこわる……」