たとえそれがルーズリーフの切れ端だろうが 字が汚かろうが “好きだ” なんて言葉が届けられたら、当然、胸は高鳴ってしまうわけで。 (…誰、からだろう) ルーズリーフの切れ端には、いくら目を凝らしてみても ひっくり返してみても “好きだ” その文字以外に、差出人の名前を確認することは出来ない。 もしかして!? と太陽の光に透かしてみたりもしたが もちろん、何かが透けて見えるなんてことはなかった。 …だよね。