「私の一族はただの忍びではなく、皆、何かしらの力を持っていました。その力を長州が利用しています。」 「は…そんなこと言ってねぇで本当のことを言え。」 「嘘ではありません。では、今からお見せします。」 紫音は再び立ち上がり、回りを見渡して、右手を左手にかざした。 「沖田さん失礼します。」 すると、返したばかりの脇差しが紫音の手のなかにあった。