私の誠は…



「……と言うことで、紫音さん、居なくなっちゃいました♪」

「総司…おまえなぁ…で?どこいったかわかんねぇのか?」

大きな溜め息をついた土方に総司は深刻そうな顔をした。

「なんだ?」

「土方さん、落ち着いて聞いてください。」

急に真面目になった総司に若干引きながらも土方は身を乗り出した。


「紫音さんは…」

「おう、紫音は?」








とてつもない沈黙のあと総司は軽く息を吸った。

そして、それと同時に土方は身を固くした。


「あのですね…」

「早く言え。」






「何処に行ったかわかりません♪」

「…………総司ぃぃっ!!!!」

アハハと笑い転げている総司を見て土方は刀を抜く。

それを見た総司は一目散に土方の部屋から抜け出した。


隊士達は全力で走る総司に首を傾げたあと、鬼のような顔で追いかける土方に腰をぬかすのだった。