「では、紫音に最後の任務を言い渡します。」
「はい。」
急に自由になった足で紫音は跪いた。
「あした。刑場にて…役人より早く私達を殺しなさい。」
「えっ」
紫音は思わず顔を上げた。
「私達の死は免れないのです。だったら貴女に殺されたい。」
「うん。俺も幸せだったよ。」
「…ねぇ、なんで楓、ここにいるの?」
ずっと紫音が不思議だったこと。楓は自分の手で殺めたのに。
「ここは生死の境目なんだ。紫音は空間を操れるからいつでも来れるはずだよ。」
「そっか…」
じゃあ、、これからも皆とあえるのかな…
「紫音。最後の任務、やってくれますか?」
「はい。皆の命は私が必ず頂戴します。」
「それでこそ私の娘。誇りに思います。」
「お母様…」
