「紫、音ちゃん?」
誰も何も言わないなか、一番に口を開いたのは平助だった。
「ちゃんと説明しろ。おまえは本当に長州と繋がっていないんだな?」
「すまない…今は休ませてくれ…明日、必ず話す。」
反論する暇を与えずに、紫音はフラリと部屋に戻っていった。
「総司。」
「…なんでしょう。」
土方の声に総司が振り返る。
「紫音のあとを追え。」
「はぁ…言われなくても。なんせ、彼女が戻るのは私の部屋ですから。」
「副長。紫音は総司に任せようぜ。それに、早くたべないと夕飯が冷めちまう。」
「原田…それもそうだな!俺も腹へった!!」
「新ぱっつぁんは酒だろ?どうせ」
「あ"?んだとー」
だんだんと幹部も我に返り、さっきの騒動がなかったかのように。
時とともに動き出す。
